ネオンサインを描いてみよう
NEONSIGN


ネオンバナー


 ネオンサイン。例えば、文字をぱっと光らせたり、シェイプや矢印を光らせて強調したり、フォトレッタッチの際、夜景のライトを強調したり…
 これは、非常に簡単で、光らせる表現以外にも応用の効く基本的な技です。
 是非ともこの際に覚えておいてください。


Methodology

方法論



 2枚以上のレイヤーで、ぼかした画像を重ねるのが基本です。

ネオン表現の基本

 レイヤー1枚目にオブジェクトの基本を描いて、少しだけぼかし、2枚目がオブジェクトを太らせて大きめにぼかしてあります。
 これを2枚重ねたとき、1枚目の痩せた画像から、2枚目の太った画像が見え、それで1枚目のオブジェクトが強調される形で映えるという仕組みです。


ボカシと明るさの最大値

ボカシと明るさの最大値 ボカシのコマンドは、フィルタ-ぼかし-ぼかし(ガウス)で。
 一枚目のハイライトとなる画像には、値を小さく、微妙にぼかしをかけるのがコツです。
 ぼかしが強すぎると、ハイライトが飛んでしまい、ぼやっとしたネオンになってしまいます。

 2枚目の加工は、なるべく広範囲でぼやっとさせるとキレイに仕上がります。広範囲でぼかすと、あまりにも色が薄くなってしまうので、ハイライト部分をぼかしを入れる前に太らせます。
 その時活躍するのが「明るさの最大値」というエフェクト。
 このエフェクトも、様々な場面で応用が効くので、頭の隅にでも入れておいてください。
 コマンドは、フィルタ-その他-明るさの最大値です。
*ちなみに、逆に「明るさの最小値」はハイライト部分を細らせることができます。



Night views photograph to neon

夜景など、写真をネオンに



 フォントやシェイプは、オブジェクトを作った時点で「透過」処理が済んでいる状態、つまり、文字やシェイプの周りははじめから透明になっているため、加工は非常に簡単でした。
 しかし、写真をネオン処理するには問題があります。
 1枚目の写真をぼかしても、自動的に透過処理されて二枚目の写真となじむことはありません。

透過するレイヤーと透過できないフォトデータ

 そこで使えるのが「描画モード」です。

■描画モードについてはこちら。

横浜夜景 さて、では今回はこちらのサイトの写真をお借りして、加工していきましょう。ネオンというより、夜景のフォトレタッチということになると思います。
フリー写真素材、無料ホームページテンプレートの「無料素材如何」
 もともとクオリティが高い写真なのですが、さらにフォトショップで用途に応じた加工をして行きます。

 まずは、光・ハイライトだけ抽出してみましょう。今回は「2階調化」を使います。モノトーンにして、コントラストを最大にすれば同じような効果が得られますが、2階調化を使うと「レベル調整」ができるので重宝します。

2階調化 背景を複製して背景と同じレイヤーをもう一枚作ります。フィルタ-色調補正-2階調化を行うと、写真がハイライトを抜いた白黒になります。
 レベル補正で、ハイライトの範囲を調節してください。
明るさの最大値 次に、ぼかしたとき弱くならないように、フィルタ-その他-明るさの最大値で、ハイライトを太らせます。
ぼかし(ガウス) 最後に、光の感じを出すためにフィルタ-ぼかし-ぼかし(ガウス)で、ボカシます。


 仕上げは、加工した画像レイヤーに「描画モード」を適応するだけです。

 光を重ねあわせるだけであれば「比較(明)」あるいは「ソフトライト」や「スクリーン」など。
 もっと夜景っぽく光を強調したければ「乗算」あるいは「オーバーレイ」や「ハードライト」など。
 
 ネオンに限らず様々な面白い表現ができると思います。

加工したレイヤーですが、色つけをしたり、コントラストを弱め、グレー基調にすれば、また違う表情を得ることができます。

関連ヘルプ



an EXTRA

おまけ



幻想夜景
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